2019年度スローガン 『原点回帰~確立しようidentity!切り拓こう新時代!!~』

理事長所信

  • HOME »
  • 理事長所信

理事長所信とは、メンバー、そして地域の方々に向け、2019年度の高岡JCの考え方や取り組むべきことを示したものです。

2019年度の横田理事長の考えやその意気込みをぜひご一読いただければと思います。


公益社団法人高岡青年会議所
第49代理事長  横田 誠二

スローガン

「原点回帰~確立しようidentity!切り拓こう新時代!!~」

 

【私たちの存在意義とは】

 公益社団法人高岡青年会議所は来年2020年に創立50周年を迎えます。
 この高岡JCという組織が誕生したのは1970年。私たち現役会員が生まれるさらにその前、若年会員にとっては30年以上も前に結成されたものですが、これは私たちが当たり前に日本国内の地域と認識し、呼称し、訪問などしている沖縄が返還される2年前のことです。言い換えれば、今の日本という枠組みが、現在の形ではなかった時期に創設されたものです。
 ではその日本において、明るい豊かな社会の実現を理想とし、責任感と情熱をもった青年有志による東京青年商工会議所が設立され、日本の「青年会議所(JC)運動」が開始されたのは1949年。これは私たち現役会員世代にとっては教科書の中での出来事である朝鮮戦争勃発の1年前のことです。さらにはJC運動の興りである国際青年会議所が発足したのは1915年、第1次世界大戦終結の3年前で、今から100年以上前のことです。
 こうして振り返ると、長い月日の経過を感じさせられますが、歴史が深ければ深いほど、ここで言えば、私たちが所属する青年会議所という団体が、なぜ組織され、活動・運動しているかとの方針や理念、特に意識や想いは変化し、薄れてしまいがちです。それは時間が有限であり、JCは活動期間を40歳までに区切っている以上不可避であり、また例えば、日本のJC運動が興った当時は第2次大戦後間もなくであるなど、時代背景や環境の違い等の外的要因はありますが、そこを見過ごして諦めれば組織の形骸化を招き、やがては存在意義に関わることになります。
 ではここで、組織からさらに深化して個人に焦点を当てて考えた時、私たちは一人の人間として、その存在意義や行動目的はどこにあるのでしょうか。無論、各人様々な考えはあると思いますが、遊びであれ仕事であれ、自分のためあるいは他者や組織のためであれ、人の行動は自らの意識伝達によってなされますから、自分がやりたいことをやり、自身を満足させる。つまり、各々が自分の価値観に基づく欲求、幸せを実現するために在り、これは日本国憲法が幸福追求権という形で公共の福祉の範囲内に限って等しく国民に保障していますが、そうした活動を行うには生命を維持するために食事を摂ること、自分や他者を養うために働くこと、自分が住み企業が活動を営む社会が繁栄していることが不可欠です。また国際社会が平和で安定し、さらには環境が維持されることで水や空気を生成する地球という惑星が存在していなければなりません。従って、自身の幸福実現のために自己開発、そして社会開発を含む他者や社会への奉仕があり、これを実践する必要があると言えます。
 こうした中、私たち青年はこの世に生を受けてから数十年。乳児期から児童期、青年期を経て成人期を迎えた今、まちの現在と未来を担う責任世代という立場を考慮した時、率先して当該活動、つまり自身を含む人財育成、社会開発、次世代育成、国際平和、環境保全等に取り組み、それが高いレベルで実践出来るよう研鑽を積み成長しなければなりません。そして正に、その青年の成長に必要な積極的変革を創造する機会の提供を使命として組織し、活動しているのが青年会議所ですから、私たちが青年会議所に所属し活動している意義がそこにあると言えます。
 個人なくして社会なく、社会なくして個人なし。人が願い追求する幸福は無条件に保障されるものでも、与えられるものでもなく、他者や社会が存在して初めて成立します。個人と社会の存立のために行動する人間の成長機会を創出し、能動的市民の輪を築く組織が青年会議所であり、究極的には、人は幸せになるため、青年会議所は人を幸せにするために存在すると言えます。そして、人の集合体が社会ですから、青年会議所活動に取り組む過程を通じて世界平和を基礎とした「明るい豊かな社会」が創造されるものです。
 本章の冒頭に申し上げた通り、本年は高岡青年会議所の創立から半世紀を目前に控えた年であり、長い歴史を刻んできたその組織と、そこに所属する人間がなぜ存在するかについて、今一度会員一人ひとりが原点に立ち返って本質に迫ることにより、自己と組織を確立し、新たな時代を確かな足取りで切り拓いていくための礎を築く。そんな1年間にしたいと考えており、以下にその方針を示します。

 

【JC運動の継続に向け将来構想を描く】

 青年会議所は人を育成する団体であり、高岡JCではこれまで600名超の人財を世に送り出し、行政の首長や議会議員、経営者、自治会やPTA等を始めとする各種団体長など、政界・財界・地域と文字通り社会を牽引してきました。
 そうした中、来年2020年度に創立50周年の節目を迎えますが、現在抱える会員減や役職の担い手不足等の課題を払拭し、引き続き次の時代も力強く歩みを進めるには、歴史分析・現状認識・将来展望をもとに組織が目指すべき方向性を定めることであり、また、我々の運動を広く内外に発信し、継続的または新たな支援及び参画者を増大させると共に、我々会員を含めた能動的市民の創造を発展的に継続していくことです。
 このため、高岡青年会議所創立50周年の好機を活かした記念事業を最大の運動発信の場とすると共に、当事業の中に高岡開町の起源である高岡城跡を活かした「第39回全国城下町シンポジウム高岡大会」を中核に据え、実施年である2020年に円滑かつ効果的に挙行出来るよう、本2019年度にその準備を進めます。
 そしてこの「運動方針策定」と「城下町シンポジウムを含む50周年記念事業準備」の2大事業への取り組みを進め、高岡青年会議所半世紀の歴史を振り返ると共に、全国規模の大会を企画していく過程を通じて、多くの会員が高岡青年会議所という組織の有用性、JC運動の必要性を理解し、ひいては組織への愛着や活動への参画意欲が向上するよう繋げて行きます。

 

【人の成長機会創造に向け会員拡大に取り組む】

 より良い社会を創るには、より良い人財を一人でも多く生み出すことであり、我々はその機会を創造するものですが、人は様々な役職や仕事を担うこと、思考を巡らせ文書を練り、説明して論戦を交わすこと、組織や人を動かすこと、これらの過程を経て成長するものです。しかし、それは相手があってこそ成し得るものであり、また、人の数が多いほど多様な考えや表現する力が身に付き、何より多くの経験を与えてくれる役職や仕事の量、つまり、成長の機会を多く生み出せることとなります。
 そして、人をより多く集めるには、自身が発する説得力のある言葉によって人の考えを変え、心を動かしていかねばなりませんが、言葉に信頼性を持たせるには、頭だけで組織の意義や魅力を理解することでも、口先だけの説明能力を磨くことでもなく、実体験を有することが最も大切です。このため、自ら積極的にJC活動に取り組み、その体験でもって自分の言葉や成長した態度や行動で組織の魅力や有用性を他者に伝達していかなければなりません。
 人の意識を変えて巻き込み、組織が生み出す成長の機会を通じてより良い人財を育成し、最終的に明るい豊かな社会の創造へと繋げていく。これが正に「会員拡大はJC運動の本質」と言われる所以であり、同時に会員確保は組織の根幹に関わる最重要事項でもありますので、会員一人ひとりが主体性を持って取り組むこととします。

 

【国や地域を牽引する人財を育む】

 私たちの住む国や地域は、これまで多くの変化を伴いながらより便利で快適な社会へと発展を遂げて来ました。ただ、それに伴って自治体等の財政悪化や人口減、東京一極集中による都市消滅の可能性、あるいは近年多発している豪雨等の異常気象や人工知能の発達普及等の第4次産業革命への対応等、次々と新たな課題が生じています。
 そして、いつの世もこれらの課題を乗り越えずして国や地域はもとより、その構成員である個人の自立性は確保され得ないものであり、行動を起こすことによって新たな時代を切り拓いて行かねばなりません。
 こうした中にあって、私たち青年の立場を顧みれば、家庭を持ち育児を行うもの、地域運営の役割を担うもの、企業に所属しあるいは経営に携わるものなど様々で、いずれにしても現在と将来に対する深い責任を有することから、正に我々一人ひとりが当事者であり責任者であるとの意識を育み、課題解決に向けた率先的かつ自発的な行動へと繋げていく必要があります。
 一方で、理念なき行動は凶器ともなり得るもので、自分がやらねばとの使命感や責任感を有しながら、同時に社会全体の利益を図ろうとする精神を養うことが肝要です。それは、仮に人間がみな自己保身や自己利益の追求に走り、あらゆる課題や事象が自分には無関係だと考える人間が世の中を埋め尽くせば社会は崩壊し、前述の通り、やがては自らの存立危機を招くこととなるからです。
 このように、公共心を有しながら率先して行動を取ることが出来る、社会に有用たる人財を育むことによって、企業や地域、国等がより良い発展を遂げることにとなります。
 

【社会の平和と安定、繁栄を築く】

 地球規模で社会を考えた時、我が国は世界の国々と国防、経済、環境、食糧等、あらゆる面で繋がり、互いに影響を及ぼす関係となっており、また人口減による労働力確保と経済活性化に資する外国人労働者と訪問者の受け入れを進めていますので、外国人との交流は不可避です。このことを認識し、より良い互恵関係を築く意識を向上させていかなければなりません。
 加えてその根底には、言語や生活習慣などの表面的なことから、考え方や思想などの内面的な点に至るまで、自国や自身との違いを理解し、楽しみ、受け入れようとする寛容な心が流れていることが肝要です。なぜなら、心は自然と発言や態度となって現れ、心が無いままの交流はその場合わせの形式的・表面的なものとなってしまうからであり、こうした考えを醸成する機会を創出しなければなりません。
 他方、今や技術革新が進み、相手の国の言語を用いて音声や文字で自らの意思を伝達出来ることや、自国の歴史や文化を容易に検索して周囲に紹介出来ることや、相手に本当に何かを伝えたいと思った時には、必死になって身振りや手振りを用いるなど、様々な手段を尽くすものであることから、国際交流を進めるに当たって本質的に必要なことは、相手に想いを寄せ、心を通わせる経験を重ねてその力を養うことと言えます。
 このため、本年も外国人との交流の機会を創造するものですが、私たちは人の成長機会の創造を通じて明るい豊かな社会の創造を目指す公益団体として、広く市民の皆さまとその国際交流の機会を享受し、より多くの国際感覚豊かな人財の育成に取り組みます。
 なお、国際交流によって、まずは相手の国の風土や気質、歴史や文化などを学び取ると共に、日本の長所の再認識といった表面的な理解から始まり、やがて交流経験を多く積み重ねることで、内面的とも言える異なる視点や考え方の理解へと繋がり、思考と感性豊かな国際人の素養を有する人財へと成長し、ゆくゆくは当人の活動によって日本と世界に平和と安定、繁栄をもたらすこととなります。
 

【能動的市民の育成によりまちを繁栄させる】

 私たちは、まちに住宅や会社を建てて住まいし、経済活動に取り組んでいます。そのまちが存続し、あるいは繁栄していることが、私たちの存立を確保することとなります。
 つまり、まちとは自分の家であり会社であると言え、そう考えれば、自分の住むまちを綺麗にすること、課題を考え解決を図ること、歴史を知ること、対外に宣伝すること、多くの人をお迎えすること等に取り組むことが期待されるものであり、「まちづくり」の本質とは、自発的にこれらの取り組みを思考し実践する市民を創造することです。
 しかし、ここ近年の高岡JCのまちづくり事業を振り返った時、まだまだ市民の皆さまは自分事として捉えていないと感じさせられるところであり、引き続きの活動が求められるものです。
 では、現在の高岡を顧みると、古くは奈良時代に大伴家持が国守として越中国府に赴任した古代から、加賀前田家が栄えた近世、現代に至るまで、多くの歴史文化資産が輩出され、また海越しの立山連峰を望む雨晴海岸を有するなど風光明媚なまちでもあります。これら資源を行政が磨きをかけ、昨年も北前船寄港地として本市2件目の日本遺産認定を受けるなど、国の認定を受けるなどしたものを挙げれば枚挙にいとまがありません。
 こうした中、本年は高岡開町410周年を迎えると共に、その高岡開町に関連し、我々が昨年主管を獲得した「第39回全国城下町シンポジウム」開催の直前の年でもあります。
 以上を踏まえつつ、時世を捉えた効果的な学びの機会と、人が実際に動く事業の企画実践を経ることにより、もって自ら活動する能動的市民を生み出し、ひいては明るい豊かなまちの創造へと繋げます。
 

【持続可能な社会を創る】

 人の集合体からなる地域や国、人の活動による経済が活性化し、それが将来に渡って持続されていくためには、第一義的には子孫繁栄により人口が維持あるいは増加することですが、数的な面だけでなく、家庭や社会を牽引してきた私たちに代わって自覚と責任を持って次の時代を切り拓いていく存在が必要であり、そのために次世代を育むものです。
 ここで、子どもたちの教育環境を見ると、2018年5月現在の小学校1年生で1クラスの学校が全26校中9校。人口減少と相反して世帯数は増加を続け、学童保育に入所出来ない児童が複数校区で発生しています。そして2007年に日本で生まれた子どもの半分は、107年以上生きることが予想されるとも言われ、社会では前述の第4次産業革命が起き、人の生き方や働き方が変わろうとしつつあります。
 そんな中、子どもたちには、より多くの人間と触れさせ、柔軟に生きられるよう感受性を高めると共に視野や思考を広げること、創造力や対人関係能力などを養うことが必要であり、この考えをもとに子育てに当たろうとする親を育むと共に、1つの家庭、教科書による画一的教育を中心とした学校には出来ない教育機会を私たちが創造し、子どもたちの育成を図って行かねばなりません。そうすることで明日の高岡、そして日本の社会を持続発展可能なものとします。

 

【経済性と規範性を有した社会から信頼される組織運営】

 会議の開催や事業実施など、青年会議所という1つの組織を運営するには資金が必要であり、集めた資金を適正に使用することはもとより、効果的に使用するための管理が必要です。また、社会に有益な活動に取り組む、行政が認めた公益社団法人として、あるいは法治国家日本国で活動する団体として法令順守も必要です。
 ただ、組織が大きくなるほど取り扱う資金の量、活動する会員や事業の量が増え、財政運営や法令順守の難しさは増すものですが、財政面や法令面において非効率で不適格な運営を続けることは組織の信用を著しく失墜させることとなります。
 こうしたことから、組織運営・活動を行うに当たって発生するあらゆる金銭の出入りを一元化し、限られた財源の有効活用、最小費用で最大効果が得られるよう経済的視点を有しながら厳しく管理すると共に、公益団体に求められる適正な資金の活用を図っていきます。また、情報発信を含めた全ての活動について、法令順守の徹底、監視を行います。
 これによって、組織の健全性、信頼性及び独立性を保ち、社会に有用たる団体として、より良い影響をもたらす活動・運動を展開していきます。
 

【より質の高い効果的な活動を創造する】

 人が複数集まることで、個から組織へと変化し、一定のルールが必要となってきます。また、何らかの方針決定や行動を起こすには会議を通じて合意形成の手続きを取ることも必要となってきます。
 こうしたことから、組織を束ね、縦横の連絡調整を担いながら青年会議所活動に必要となる意思決定を行うための会議運営の統括的役割を一元化し、円滑かつ活発な議論を通じた人財育成と、より良い事業等が構築されることでの効果的なJC活動が成される体制を確保します。また、会議運営と併せて広く市民への情報発信を行うための各種媒体の管理運営も同組織に一元化します。
 そして、青年会議所運動が高岡青年会議所創立50周年以降もより質の高いレベルで実践され、社会に貢献し続けられるよう、改めて青年会議所の存在意義と今後の社会に果たすべき役割を学び、新たな時代を切り拓く意欲の向上に資する機会を創造し、組織及び社会の発展を図っていきます。

 

【本質の追求、明日を担う組織と個人へ】

 「理念なき行動は凶器であり、行動なき理念は無価値である。」(本田宗一郎)
 「正義なき力は、無能なり。力なき正義は、無能なり。」(大山倍達)
 戦後の日本経済を牽引してきた本田技研工業の本田宗一郎氏と、世界の格闘界を牽引してきた国際空手道連盟極真会館創始者の大山倍達氏の言葉です。2人の言葉に共通して言えることは、行動と明確なビジョン・信念は両輪のごとく双方必要であるということです。
 強固な信念と意志を有する者の発言や行動は、迷いがなく非常に力強いものです。社会変化の度合い、そしてその速度が激しい現代、混沌とした未知の可能性を切り拓いていくため、今一度自分を見つめなおし、確固たる自分を創り上げ、新たな時代を共に力強く進んでいくための1年にしましょう。明るい豊かな社会を創造するのは私たちです。

【重点項目】

・高岡JC創立50周年に向けた運動方針及び記念事業の検討
・第39回全国城下町シンポジウム高岡大会の検討
・LOM一丸となった全体拡大
・高岡JC運動方針に基づいた事業の実施
・第68回全国大会富山大会開催への協力
・日本JC、北陸信越地区協議会、富山ブロック協議会への協力ならびに出向者支援


  • facebook

人気の記事

リンク

公益社団法人日本青年会議所
富山ブロック協議会
公益社団法人日本青年会議所 北陸信越地区協議会
北朝鮮拉致被害者奪還 署名活動
高岡YEG
Copyright © Junior Chamber International Takaoka, All Rights Reserved.